地盤調査を行い、建物を建てるうえで改良工事が必要な地盤の事です。軟弱地盤が多い場所の傾向として、三角州(河口付近にできた三角上の地形の場所)、後背湿地(一般に水田のある、水が長期間滞留した場所)、潟湖跡(昔、海があった場所が陸地化して干拓地になった場所)などがあります。いずれの場所も水と縁のある場所であります。
逆に安定した地盤は、丘陵、台地、段丘、扇状地、海岸平野(液状化に注意)、自然堤防などが挙げられます。
軟弱地盤の土壌の状態を専門的に説明すると、土壌の粘着力が小さい、また、せん断角度が小さい土壌を指します。
具体的に、住宅で軟弱地盤と定義されている条件は地盤調査としてスウェーデンサウンディング試験を行い、基礎底面下2mまでの支持力の数値が30kN/㎡を満たさない地盤、また、基礎下面下2~5mまでが15kN/㎡を満たさない地盤は軟弱地盤とみなされます。これは、告示の1113号で示されています。