歩行者用アーケードにジオクロス ユビファ工法を使用できますか?

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書01

歩行者用アーケードにジオクロス ユビファ工法を使用できますか?
地盤調査(ボーリング)の結果、7mの柱状改良の判定が出ました。延長20m・幅5m鉄骨仕様です。荷重的には1t/㎡(設計)です。現在柱状改良で検討していますが、ジオクロス ユビファ工法での施工は可能でしょうか?

結論から言うと、施工は可能です。詳しくは地盤調査データー分析後の工法検討になりますが、仮に地耐力が0で、7m下部に支持層があると考えると、土のうを併用したジオクロスユビファ工法を摘要できます。(なお、アーケードの基礎はベタ基礎に限る)7mの柱状改良と比較すると、費用的にも環境的にも優れたご提案ができると思います。地盤調査データーと建物計画図面を送っていただければ、詳細な内容及び検討書、お見積りを提出させていただきますので、お気軽にご連絡ください。

ジオクロスユビファ工法と土のうを併用した軟弱地盤対策例

地耐力ゼロ、下部に支持地盤がある場合、適応されます。

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書

地盤調査結果に基づいたジオクロス・ユビファ(UV-fir)の施工審査を行った際、土のうを使用する場合がございます。
地盤のバランスや、建物の加重など、過度な負担によって沈下等の可能性が考えられる場合に、下記土のうを使用いたします。

① 土のう施工断面図

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書01

② 土のう写真

  • 寸法2m×2m×200㎜

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書05

③ 土のう設置場所の掘削

  • 上記寸法のサイズを、施工図面でしてされた位置を掘削。
  • 土のうを設置する直前、設置予定の中心部にスコップ2~3杯の小さな山を作り、土のうをずれにくくする。

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書04

④ 掘削位置に土のう設置と砕石を入れる

  • 土のうに0~40㎜の砕石を入れる

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書03

⑤ 土のう設置完了

  • 砕石敷き込及び転圧は、この土のうを設置したのちに行います。

ジオクロス・ユビファ(UV-fir) 土のう施工解説書02

シートのみ販売してもらうことは可能でしょうか。

シートのみ販売してもらうことは可能でしょうか。

シートのみの販売は行っていません。シートの特許、施工責任は販売元のジオファーム株式会社あります。ジオクロスユビファ工法は施主様の家を守るために開発された特許工法です。シートの施工のみでその優れた効果は期待できません。あくまでもしっかりとした施工の上に成り立つ地盤改良なのです。

ジオクロス・ユビファ工法の施行代理店募集ただし、施工代理店になるとシートの販売は可能です。
詳しくは「施工代理店募集」をご覧ください。

ジオクロス ユビファ構成材料の詳細は?

ジオクロス ユビファシートの緒元

原料樹脂

縦糸 ユニチカ株式会社製 高張力ビニロン・ビストロン

緯糸 萩原工業株式会社製 一軸延伸フラットヤーンポリプロピレン

ジオクロス ユビファシート仕様

項目 タテ縦方向 ヨコ方向 タテ方向ミルマーク
原料 ビストロン ポリプロピレン ポリプロピレン
繊度 1670dt 1500dt 1670dt
形状 撚糸 フラットヤーン フラットヤーン
色  Natural Black Black

ジオクロス ユビファシート製品規格

項目 単位 規格
基布巾 mm 2000 +10 -0
長さ 50  +1  -0

ジオクロス ユビファシート物性規格

項目 単位 規格値  試験方法
重量 g/㎡  ― 185+-6 電子天秤
引張強度 N/5cm タテ 3,660 JIS L1096
引張強度 N/5cm ヨコ 1,890 JIS L1096
破断伸度 % タテ 6.9 JIS L1096
破断伸度 % ヨコ 18.7 JIS L1096
5%伸張時強度 N/5cm タテ 2,510 JIS L1096
5%伸張時強度 N/5cm ヨコ 590 JIS L1096

引張強度は岡山県工業試験場

ジオクロス ユビファシート性能概要

耐候性能 温帯地帯では設置後30日以内に施工すること
融点 縦糸 200℃以上 横糸 165℃
化学的安定 酸、アルカリに安定
生物劣化 腐食しない
加水分解安定 加水分解しない
発火性 なし
燃焼ガス 炭酸ガス 水蒸気 有害物質は発生しない

ユビファシートの安全性能概要

効果 証明 参照
①安全性
【毒性・有害性】
縦糸のビストロンは日本薬局方医薬品成分規格及び化粧品分類基準(厚生省告示)に記載されており、有害性は極めて低い、有害情報はない。横糸のポリプロピレンは飲料水の容器に使用される安全な素材である。 ユニチカ㈱製品安全データシート 危険有害性の分類 有害性情報
②安全性
【環境】
縦糸ビストロン横糸ポリプロピレン共に土壌の中では安定している。 ユニチカ㈱製品安全データシート 環境影響情報萩原工業製品安全データシート 物理化学情報
③耐久性・生物分解・加水分解 縦糸ビストロン横糸ポリプロピレン共に酸、アルカリに安定している。生物分解もないので土壌の中では安定している。                                             ユニチカ㈱製品安全データシート 環境影響情報萩原工業製品安全データシート 3.物理化学情報 13.環境影響情報

ジオクロス ユビファの開発経緯を教えて下さい

2009年ユニチカ「ビストロン」撚糸を縦糸に使用し、横糸に萩原工業製ポリプロピレン一軸延伸フラットヤーンを使用した住宅軟弱地盤対策織布「ユビファ」を開発しました。

「ユビファ」シートの特性

縦糸

ユニチカ「ビストロン」を使用し高張力性能を出しています。

ユニチカ㈱は50年前にビニロンを開発しました。ビニロンはナイロン、ポリエステルに比べて最も高強度、高弾性率を有しており、耐候性、対アルカリ性(耐加水分解性能)に優れ、そのビニロンをもとに新規紡糸技術と各種新規技術と組み合わせて新たに開発されたのが「ビストロン」をです。

「ビストロン」はポリエチレン、ナイロン、スチール等の強度を越えたアラミドやカーボンと同等の引張強度性能を持つ繊維として期待されています。

高ヤング率、低伸率に加えて加水分解、生物分解をしないので土中で半永久的に強度を保つことができ、土中に汚染物質を排出することも無く、焼却処分時に有毒ガスの発生もありません。

横糸

萩原工業製 ポリプロピレン一軸延伸フラットヤーンを使用し摩擦力を高めています。

ポリプロピレンはペットボトルやフリースの原料として安価で広く使用されており、安全性や環境汚染、生物分解や酸アルカリ安定性能は広く知られています。

摩擦力を高めるために幅広糸であるフラットヤーンを横糸に使用し、尚且つ一軸延伸することで引張強度を高めています。

 

ユビファシートは縦糸、横糸に原料樹脂成分の異なる「紡糸」と「フラットヤーン」を組み合わせた織布で住宅軟弱地盤対策用として開発されたジオシンセテックスです。

ユビファシートってどんなものなんですか?

ジオクロス ユビファが軟弱地盤対策になる理由

従来のジオクロス工法に使用されている、不織布は米国デュポン社製軟弱地盤対策土木シート「タイパーSF49」です。

ジオクロス ユビファが軟弱地盤対策になる理由

引張強度は12kN/㎡です。つまり1.2t/㎡の張力で切れることになります。1.2tという重さは2階建ての木造住宅の重さです。1枚では切れてしまうので2枚敷きにして安全率を担保しています。しかし、家屋の荷重は長期荷重なので重さの3倍をかけた強度が必要です。「タイパーSF」は土木用に開発されたシートなので切れるまでの伸度は60%でゴムのように伸びたり短くなったりします。土木ではゴムのように伸びることが突然切れて重機が泥沼に落ち込む危険を回避する性能になっています、しかし、ゴムのように弾性域が大きいシートは住宅の静荷重には必要にない性能でありむしろ危険です。

「タイパーSF」は不織布で繊維が不規則に絡み合っているので、雑草の芽が出てこないようにする防草シートとして色を付けて「ザバーン」という商品名で販売されています。防草性能が良く価格が安いので公共工事や高速道路、国道での使用量は最も多い防草シートです。防草シートと同じものを使用すること自体が従来のジオクロス工法は問題がありました。

ユビファシートは戸建て住宅の軟弱地盤対策を目的に開発されたシートです。住宅の軟弱地盤対策は極僅かな誤差も認められないので建築専用の高張力シート性能が求められます。

そのために高張力繊維を原料とした織布を使用することにより強い力で引っ張っても伸びない繊維を使用して、支持力を高めて安全を確保し、安価でより安全な戸建て住宅の地盤対策ができるようになりました。使用法は住宅基礎短辺に1枚敷設します。従来のジオクロスに比べて2倍の支持力向上が出ます。

ユビファシートの組成はユニチカ「ビストロン」撚糸を縦糸に使用し横糸に萩原工業製ポリプロピレン一軸延伸フラットヤーンを使用したシートで「ユビファ」シートの特性は縦糸にユニチカ「ビストロン」を使用し高張力性能を出しています「ビストロン」はポリエチレン、ナイロン、スチール等の強度を越えたアラミドやカーボンと同等の引張強度性能を持つ繊維として期待されていまます。

高ヤング率、低伸率に加えて加水分解、生物分解をしないので土中で半永久的に強度を保つことが出来ます、土中に汚染物質を排出することも無く、焼却処分時に有毒ガスの発生もありません。

横糸には萩原工業製 ポリプロピレン一軸延伸フラットヤーンを使用し摩擦力を高めています。ポリプロピレンの安全性や環境汚染、生物分解や酸アルカリ安定性能は広く知られています、摩擦力を高めるために幅広糸であるフラットヤーンを横糸に使用している、尚且つ一軸延伸することで引張強度を高めています。ユビファシートは縦糸、横糸に原料樹脂成分の異なる「紡糸」と「フラットヤーン」を組み合わせた織布で住宅軟弱地盤対策用として開発されたジオシンセテックスです。

ユビファシートって腐らないんですか?

コンクリと高さ基準棒ジオクロス工法に使用するユビファシートは、縦糸にユニチカ製高張力繊維「ビストロン」、横糸にポリプロピレン製のフラットヤーンを使用しています。どちらの糸も化学的に土中での「生物劣化」、「酸性・アルカリ性による劣化」はありません。また紫外線劣化に関しては、ジオクロス・ユビファは土中で使用するので紫外線による劣化はしません。またジオクロス・ユビファは、建物の基礎下に砕石に挟まれた状態で埋めてあるので、動的な物理攻撃を受ける事もありません。

たとえば過去、庭に穴を掘ってゴミを地中に埋めていた時代、埋めたゴミの中でも、生分解しないプラスチック系の物だけが残ってしまい、問題になっていた事もあるように、土中に埋めたジオクロス・ユビファは腐る事無く長期にわたってその性能を維持する事が出来るのです。

ジオクロス・ユビファを含む「軟弱地盤対策シート」は、我が国をはじめ、多くの国で土木工事に使用されてきたジオシンセティックスという工法で、長期間の使用に耐える実績があります。

ジオクロスとジオクロス・ユビファの違いは?

地盤改良のジオクロスユビファシートの画像従来のジオクロスは土木用不織布を使用していました。低い張力で大きく伸長する性能があります。土木用途で開発されたシートとして開発された不織布は日本では防草シートとして使用されています。
ユビファシートはユニチカ社製の高張力糸ビストロンを使用しているので伸びはなく不織布に比べて10倍の引張張力があります。

住宅沈下の精度は土木の傾き制度に比べて高いので1/1000の単位で沈下事故につながります、従来のジオクロス・不織布2枚重ねと織布ユビファシート1枚を設置して平板載荷試験を行うと、砂質土、粘性土ともにユビファシート1枚の方が高い支持力を得ることがわかりました。

ジオクロス・ユビファは日本独自に技術で開発された住宅軟弱地盤専用シートで低カーボンであり、高い安全性と安心を得ることができる次世代の戸建住宅軟弱地盤対策工法です。

【地盤改良を検討】見積が150万円できています。費用削減したいけど、安くなりますか?

地盤改良の価格の悩み

地盤改良柱状改良工法、3.5m/28本で150万円の見積が来ています。建築面積は約80平米ぐらいです。地盤調査の結果は扇状地でGL-3000m付近で支持地盤(20N)があります。GL-3000mまでは50~100kg自沈があります。ジオクロスユビファ工法での施工は可能でしょか?それと施工金額はいくらぐらいになりますか?

(建築士K.O)

お問い合わせありがとうございます。地盤調査報告書を確認してからの詳細見積になりますが、上記地盤調査結果からの推測ですとジオクロスユビファの施工は可能です。支持地盤も平坦だと推測できますので大丈夫です。

施工価格の方も建築図面(平面図・基礎伏図)を拝見してからの見積になりますが、ジオクロスユビファの施工は高く見積もっても450,000円ぐらいで施工できると思います。(施工配置図面作成、施工、報告書作成、地盤保証)この他に設計根切り底よりも+100~150程掘削していただき、砕石を敷き込み、転圧作業が加算されますが、残土処理も含めて350,000円程で出来ると思います。建築士K.O様の基礎やさんに下地(ジオクロスユビファ施工前まで)を作っていただだくことも可能ですので、その場合は、下地施工の注意点をお伝えします。管理写真も要点毎に撮影していただければ問題ありません。すべてこちらから指導しますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

ご検討いただける場合、地盤調査報告書と建築図面(現場地図、平面図、基礎伏図)を送っていただければ、詳細お見積りをさせていただきます。価格的にも十分なご提案をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

ジオクロス ユビファ工法(シート工法)の液状化に関するまとめ

液状化

液状化にジオクロスユビファは強いの?

お客様から届くジオクロス ユビファ工法の質問で、
特に多いのが液状化に関することです。
東日本大震災では多くの被害がでたことで皆様の関心が強く『の地盤改良に比べて液状化には強いのか?』と聞かれることが多々あります。
ここでは、液状化についてのQAをまとめました。

ジオクロスユビファの質問

ジオクロス ユビファ工法(シート工法)は液状化に弱いのでは?

液状化は砂地盤で高い地下水位の場合、地震によって砂が固まり中の水が噴き出

してくる現象です。

ジオクロス ユビファ工法(シート)で建物を支えて面で支持しているので、船のように水の吹き出しを均一にし被害が最も少ない工法と言えるでしょう。

他の地盤改良工法との比較

柱状改良と比べて液状化に弱いのでは?

柱状改良工法は東日本大震災では最も沈下事故の多い被害の大きな工法でした。
杭は水と一緒になって基礎を突き上げて被害を大きくしています。

ジオクロス ユビファ工法は面で支えているので下から水の吹き上げに対して均一に圧力を受けて被害は少なくなりました。

砕石パイルと比べて液状化に弱いのでは?

締固め工法は水を抜く工法として液状化に対して抵抗出来る工法と宣伝していますが液状化の前に沈下事故が大きく問題になっています。

N値2以上 GL-6mまでと適応地盤ですみ分けています。

表層改良と比べて液状化に弱いのでは?

表層改良は基本的にGL-2,000付近までの改良工法です。また、支持層が改良地盤下にいるため液状化は起きないと考えます。砂地地盤での表層改良は工法自体に注意が必要と考えます。

その他工法より液状化に弱いのでは?

杭は抜け上がりで基礎を壊し上がってきます。

ジオクロスは建物重心が中心にあれば船のように均等に水の圧力を受けて
被害は少ない液状化委には強い工法です。