新築現場では、施工前に造成工事を必要とする場所があります(田畑の土地、段差がある、地盤を上げたいなど)。建物をつくるにあたり、建物を支える地盤はとても大切です。住宅の設計・施工には、住宅施工業者は地盤をきちんと把握し、設計する必要があります。
造成工事が必要な場合、造成し宅地をつくることが目的であればさほど問題はありません。しかし、造成後、建物を建てる場合は「無駄」が発生する場合があります。
造成工事(宅地が目的)
造成地の周りを擁壁(土留壁)で囲い込み、盛土して転圧し完了。
新築工事(宅地から建てる場合)
盛土が完成しているため、掘削し基礎施工の流れになります。
造成工事(建物をたてることが目的)
盛土し転圧後、掘削し基礎施工の流れになりますが、お金をかけて盛土した土砂を、お金をかけて処分する場合があります。また、盛土は(厚みによる)5年間、改良対象になるため、改良工法にも差が出てくる場合もあります。
造成工事は大きさにもよりますが、結構費用がかかる工事です。また、先に地盤調査をすることで、地形を把握できれば、建物下の盛土材を変えることにより、改良を省くことも可能です。ゴールを明確にすることにより造成工事内に無駄を省き、コストダウンに繋げれます。