表層改良工法

表層改良工法(ひょうそうかいりょうこうほう)とは、地盤の表層部分(基礎下2.0m程度)が軟弱である場合やバランスが悪い地盤(切土・盛土にまたがる住宅地盤等、硬さに相違が見られる地盤)の場合等に適した工法です。

地盤改良の種類油圧ショベル(バックホウ)にて、セメント系固化材(地盤改良材)、または石灰系固化材を軟弱な地盤に混ぜあわせ、化学反応により地盤を固め地盤の耐力を増やします。軟弱な地盤下にある支持層(N値3以上)と一体化させて、建物荷重を分散・低減します。

 

表層改良工法の特徴

適応地盤

  • 軟弱地盤深さ2.0m以内
  • 下部支持層N値3以上

適用外地盤

  • 改良範囲内に地下水がある場合
  • 産業廃棄物がうまっている場合(撤去し良質土に置き換える必要あり)
  • 有機土質で構成されている(有機土質用固化材の使用または固化試験の実施)

安全面

  • 支持地盤や地盤状況を目視できる。(埋まっている物があれば確認できる)

コスト面

  • 軟弱地盤層が浅い所で摘要されるため、比較的安価である。

環境面

  • セメント系固化材を使用することにより六価クロムに注意。(六価クロム対応セメントあり)
  • 風がある時に施工するとセメントが飛散する(飛散防止セメントの使用、飛散防止対策)

メリット

  • 軟弱地盤が浅い場所に摘要されるため、比較的安価である。
  • 安全面に記載

デメリット

  • 環境面に記載
  • 重機オペレーターの技術力により強度にムラができる可能性あり。