ETP(アーステンダーパイル)工法

地盤改良の種類ETP工法(アーステンダーパイルこうほう)とは、Earth Tender Pile工法の略で、鋼管の端面に翼を取り付けた構造の鋼管杭を回転させ、支持地盤まで貫入させる工法です。 特徴として、円盤状の斬新かつ強靭な構造の翼を鋼管の端部に取り付けています。 翼が一枚の鉄板のため、鋼管の切断等の加工が不要になり、翼と鋼管の結合が強靭です。

 

ETP工法の特徴

適応地盤

  • 基礎ぐいの先端地盤:砂質地盤(砂礫地盤を含む)
  • 基礎ぐいの周囲の地盤:砂質地盤及び粘土質地盤。

環境面

  • 回転力が推進力となり地盤に貫入していくので、騒音・振動が極めて少なく施工できます。
  • セメントを使用しないため六価クロムの心配はありません。
  • セメントを使用しない為、産業廃棄物となる排土処理は不要。
  • 地盤や地下水を汚染することもありません。

メリット

  • 鋼管系をを変えることにより木造住宅から中層建築物まで幅広く対応できる。

デメリット

  • 軟弱な地盤が深い場合に摘要されるため、費用が嵩む。
  • 支持層が無い地盤では施工できない
  • 建替え時の撤去費用が嵩む。

その他

  • 国土交通省大臣認定番号:TACP-0449
  • 一般財団法人 日本建築センター性能評価:BCJ基評-FD0177-02
  • 一般財団法人 日本建築総合試験所:GBRC性能証明第12-20号(改)

※弊社では取り扱いはしていません。工法説明は弊社で独自で調べたことを記述していますので、詳しくは取扱店に確認下さい。

DM(ダブルメタル)工法

DM工法(ダブルメタルこうほう)は、小口径鋼管杭工法の一つで、小口径鋼管の先端部に鋼管径の3.0倍及び3.5倍程度の大きさの鋳物(ダクタイル鋳鉄)製の螺旋翼(先端翼)を取り付け、地盤補強材(鋼管)を軟弱地盤に打ち込みます。

地盤改良の種類鋼管頭部に回転トルクを与えることによって、先端翼が地盤から推進力を受け、地上部には無排土の状態で回転貫入します。鋼管地盤補強材の構造として、先端部は先端翼によって閉塞しており、鋼管と先端翼とをボルトで接合するので、鋼管との溶接強度が支持力を制限しません。また鋳物の特長を利用して先端翼の根元と端部で厚さを変えており、地盤支持力を効率よく受ける構造となっています。

DM工法の特徴

適応地盤

  • 軟弱地盤が深い地盤で、先端N値5~15までの粘土質、砂質地盤に適応されます。

安全面

  • 鋼管と先端翼とをボルトで接合するので、鋼管との溶接強度が支持力を制限しません。また鋳物の特長を利用して先端翼の根元と端部で厚さを変えており、地盤支持力を効率よく受ける構造となっています。

コスト面

  • 先端翼は鋳物製で、鋼製より製造コストを抑えております。また取り外して運搬できるため、従来工法より輸送コストも削減できます。
  • 先端翼は鋳鉄製(ちゅうてつせい)で鉄スクラップを再利用しているため、鋼製より製造コストを抑えています。

環境面

  • 低騒音・低振動での施工が可能。
  • セメントを使用しないため六価クロムの心配はありません。
  • セメントを使用しない為、産業廃棄物となる排土処理は不要。

メリット

  • 三階建ての重量建物でも施工できる。
  • 支持地盤に直接貫入し支えられるため沈下しにくい。

デメリット

  • 軟弱な地盤が深い場合に摘要されるため、費用が嵩む。
  • 支持層が無い地盤では施工できない。
  • 建替え時の撤去費用が嵩む。

その他

  • 財団法人日本建築総合試験所の性能証明を受けた工法です。

※弊社では取り扱いはしていません。工法説明は弊社で独自で調べたことを記述していますので、詳しくは取扱店に確認下さい。

表層改良工法

表層改良工法(ひょうそうかいりょうこうほう)とは、地盤の表層部分(基礎下2.0m程度)が軟弱である場合やバランスが悪い地盤(切土・盛土にまたがる住宅地盤等、硬さに相違が見られる地盤)の場合等に適した工法です。

地盤改良の種類油圧ショベル(バックホウ)にて、セメント系固化材(地盤改良材)、または石灰系固化材を軟弱な地盤に混ぜあわせ、化学反応により地盤を固め地盤の耐力を増やします。軟弱な地盤下にある支持層(N値3以上)と一体化させて、建物荷重を分散・低減します。

 

表層改良工法の特徴

適応地盤

  • 軟弱地盤深さ2.0m以内
  • 下部支持層N値3以上

適用外地盤

  • 改良範囲内に地下水がある場合
  • 産業廃棄物がうまっている場合(撤去し良質土に置き換える必要あり)
  • 有機土質で構成されている(有機土質用固化材の使用または固化試験の実施)

安全面

  • 支持地盤や地盤状況を目視できる。(埋まっている物があれば確認できる)

コスト面

  • 軟弱地盤層が浅い所で摘要されるため、比較的安価である。

環境面

  • セメント系固化材を使用することにより六価クロムに注意。(六価クロム対応セメントあり)
  • 風がある時に施工するとセメントが飛散する(飛散防止セメントの使用、飛散防止対策)

メリット

  • 軟弱地盤が浅い場所に摘要されるため、比較的安価である。
  • 安全面に記載

デメリット

  • 環境面に記載
  • 重機オペレーターの技術力により強度にムラができる可能性あり。

砕石パイル工法

地盤改良の種類砕石パイル工法(サイセキパイルコウホウ)は、軟弱地盤を円柱状に掘削し、堀あがった穴に天然砕石を投入し、砕石の杭(パイル)を構築し、支持力を増加させる工法です。柱状改良に変わる工法として開発され、セメントを使用しないため環境には優しい工法です。また、液状化対策にも有効です。

 

砕石パイル工法の特徴

適応地盤

  • 粘土質、砂質地盤。支持層が必要?

コスト面

  • 柱状改良工法よりは安価

環境面

  • セメントを使用しないため六価クロムの心配はありません。
  • セメントを使用しない為、産業廃棄物となる排土処理は不要。

メリット(柱状改良工法と比べて)

  • 環境面に同じ
  • 液状化対策に効果がある。
  • 安価になる場合が多い。
  • 立て直し時に撤去野必要がない。

デメリット

  • 掘削後に砕石を投入するため、崩落土が混ざる可能性がある。
  • 砕石の転圧に不安がある。

その他

  • 特許工法。
    一般財団法人 日本建築総合試験所(GBRC)
    建築技術性能証明-GBRC性能証明第09-20号・GBRC性能証明第09-20号 改2

※弊社では取り扱いはしていません。工法説明は弊社で独自で調べたことを記述していますので、詳しくは取扱店に確認下さい。