擁壁(ようへき)

擁壁(ようへき)とは、コンクリートやブロック・石積みなどで作った壁(塀)のことです。

擁壁の種類:メリット、デメリット

プレキャスト擁壁(L型擁壁・二次製品)

プレキャスト擁壁プレキャスト擁壁とは工場で製造されたコンクリート製品の擁壁です。JIS認定工場にて管理されているため、高品質で擁壁幅が狭くなり、費用時にも安く施工できます。2,000m/本の長さのため、直線施工に向いています。また、垂直に立ち上がるため土地を有効に活用できます。

 メリット:施工費用が現場打擁壁に比べ抑えれる。施工が早い。高品質である。

  • デメリット:規定サイズの施工になる。狭い所では施工ができない。

 

 

現場打擁壁(げんばうちようへき)

現場打擁壁現場打擁壁(げんばうちようへき)は現場で作るコンクリートの擁壁です。型枠を組立後、生コンクリートを流し込み、固まったら出来上がりです。二次製品のL型擁壁と比べ、施工期間は長くなり、品質もまばらになります。施工場所が歪であったり、直線ではない場所では自由に形をつくることができ、天端の幅を変えることにより、フェンスやブロック積みの基礎代わりにも出来ます。L型擁壁だけでなく、重力式擁壁、T型など現場に応じて様々な対応が出来ます。また垂直に立ち上げると土地を有効に活用できます。

 

  • メリット:自由に形を作れるため、現場に応じた擁壁をつくることができる。狭い場所でも施工が可能。
  • デメリット:品質がまばら。施工費用が高くなる。

ブロック積擁壁(ぶろっくづみようへき)

IMG_3205プレキャストのブロックを積あげて斜面を保護する擁壁になります。地盤の良い斜面に貼りつける形になり、切土斜面の地盤を傷める事なく施工出来ます。垂直にモルタルブロックや化粧ブロックを積み土留代わりに使用している場合もありますが、強度的に問題があるため注意が必要です。昔は天然石を積み上げて斜面を保護していましたが、天然の積石(間知石・けんちいし)に変わる資材として現在は普及しています。

 

 

  • メリット:斜面を傷めないため地盤がゆるまない。他工法より施工費が抑えれる。
  • デメリット:垂直に積めないため、敷地が面積が減る。

現場によっては上記工法を組み合わせて施工することにより、敷地を有効活用することが出来ます。

擁壁に関する関連記事として「[article include=”542″]」があります。
興味がありましたらご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA