2009年ユニチカ「ビストロン」撚糸を縦糸に使用し、横糸に萩原工業製ポリプロピレン一軸延伸フラットヤーンを使用した住宅軟弱地盤対策織布「ユビファ」を開発しました。
「ユビファ」シートの特性
縦糸
ユニチカ「ビストロン」を使用し高張力性能を出しています。
ユニチカ㈱は50年前にビニロンを開発しました。ビニロンはナイロン、ポリエステルに比べて最も高強度、高弾性率を有しており、耐候性、対アルカリ性(耐加水分解性能)に優れ、そのビニロンをもとに新規紡糸技術と各種新規技術と組み合わせて新たに開発されたのが「ビストロン」をです。
「ビストロン」はポリエチレン、ナイロン、スチール等の強度を越えたアラミドやカーボンと同等の引張強度性能を持つ繊維として期待されています。
高ヤング率、低伸率に加えて加水分解、生物分解をしないので土中で半永久的に強度を保つことができ、土中に汚染物質を排出することも無く、焼却処分時に有毒ガスの発生もありません。
横糸
萩原工業製 ポリプロピレン一軸延伸フラットヤーンを使用し摩擦力を高めています。
ポリプロピレンはペットボトルやフリースの原料として安価で広く使用されており、安全性や環境汚染、生物分解や酸アルカリ安定性能は広く知られています。
摩擦力を高めるために幅広糸であるフラットヤーンを横糸に使用し、尚且つ一軸延伸することで引張強度を高めています。
ユビファシートは縦糸、横糸に原料樹脂成分の異なる「紡糸」と「フラットヤーン」を組み合わせた織布で住宅軟弱地盤対策用として開発されたジオシンセテックスです。